![]() 中国茶の【美味しい】淹れ方 HOW TO DRINK CHINESE TEA |
中国茶を【より美味しく】淹れるために その種類が数百とも数千とも言われる中国茶ですが、最近は日本にも沢山の中国茶が輸入されるようになり、消費者の方がご家庭でお手軽に本格的な中国茶を楽しめるようになりました。 中国茶には日本の茶道のような厳格な決まりは有りませんが、茶葉の種類によって少し工夫して、少しの手間をかけるとより美味しくいただくことが出来ます。 以下では各茶葉による基本的な淹れ方をご紹介致します。 |
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・茶葉の種類別 お湯の温度
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・茶葉の種類別 茶葉の量
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茶葉種類 | 使用する茶器 | 代表的な茶葉と抽出時間 | |
緑 茶 | ![]() |
蓋碗 ガラス茶器 |
日本の緑茶とは作り方が違う、中国で最も飲まれているお茶です。 (使用するお湯の温度) 60℃~70℃ (抽出時間) 一煎目 約1分間、二煎目は若干短めに (代表的な茶種) (細)「碧螺春」 容器の10分の1程度を入れる (中)「西湖龍井茶」 容器の5分の1程度を入れる (太)「大平猴魁」 容器一杯に茶葉を入れる |
白 茶 | ![]() |
蓋碗 | 生産量の少ない貴重なお茶です。カフェイン含有量が少なく、妊娠中でも飲めるお茶として一時期話題になりました。 (代表的な茶種) 「銀針白豪」、「寿眉」など (使用するお湯の温度) 65℃~75℃ (抽出時間) 一煎目 約5分間、二煎目は2分程度 (茶葉の量) 容器の5分の1程度 茶葉を入れる ただし「白牡丹」は、 ・使用するお湯は95℃~100℃ ・一煎目 約1分間、二煎目は若干短めに、容器の5分の1程度を入れる |
黒 茶 | ![]() |
茶壷 蓋碗 |
黒茶はいわゆる普洱茶で、脂肪を洗い流すといわれ古いものほど良いとされています。 (代表的な茶種) 「不知年普洱茶」「陳年普洱茶」「茶餅」など (使用するお湯の温度) 95℃~100℃ (抽出時間) 一煎目 約5分間、二煎目は2分程度 (茶葉の量) 容器の10分の1程度 茶葉を入れる ※一煎目は埃やゴミなどを洗い流すために飲まずに捨てる(洗茶)を行います |
青 茶 | ![]() |
茶壷 蓋碗 |
いわゆる烏龍茶と呼ばれる日本でもなじみの深い中国茶です。岩茶に代表される直型茶葉で種類は数百以上も日本に紹介されています。 (代表的な茶種) 「鳳凰単ソウ」「黄金桂」「武夷岩茶」など (使用するお湯の温度) 70℃~100℃(醗酵度に合わせて熱くします) (抽出時間) 一煎目 約1分間、二煎目は短く (茶葉の量) 茶葉が開いたときに容器に一杯になるよう茶葉を入れます |
青茶(珠) | ![]() |
茶壷 蓋碗 |
烏龍茶の中でも鉄観音や凍頂烏龍茶などのように丸まった球状の茶葉をしたものです。 (代表的な茶種) 「鉄観音」「凍頂烏龍茶」「台湾高山茶」など (使用するお湯の温度) 100℃ (抽出時間) 一煎目 約1分間、二煎目は短く (茶葉の量) 茶葉が開いたときに10倍ぐらいになります。容器の10分の1程度で、一杯になります |
紅 茶 | ![]() |
茶壷 蓋碗 |
中国紅茶は完全発酵茶で、世界三大紅茶の一つである「キーモン紅茶」やラプサンスーチョンとも呼ばれる「正山小種」など、世界的に有名な紅茶もございます (代表的な茶種) 「福建紅茶」「キーモン紅茶」「正山小種」など (使用するお湯の温度) 95℃~100℃ (抽出時間) 一煎目 約1分間、二煎目はやや短く (茶葉の量) 容器の10分の1程度 |
工芸茶 | ![]() |
ガラス茶器 | 近年大変人気が有るのが花入りの手工茶(工芸茶)です。一粒一粒丹念に成型されたこれらの手工茶は、ガラスの茶器などに入れて茶葉が開いていく様子をお楽しみ頂けます。 (代表的な茶種) 「観音座蓮」「心心相印」「花開富貴」など (使用するお湯の温度) 80℃~90℃ (抽出時間) 茶葉が開ききるまで ※工芸茶は器に先にお湯を注いでから、静かに珠を沈めます |
花 茶 | ![]() |
茶壷 蓋碗 |
茶葉に色々な花の香りを付けたお茶を花茶(着香茶)と言います。代表的なのは緑茶に茉莉花の香りを移したジャスミン茶です。 (代表的な茶種) 「茉莉花茶」「ライチ紅茶」「桂花烏龍茶」など (使用するお湯の温度) 95℃~100℃ (抽出時間) 一煎目 約1分間、二煎目はやや短く (茶葉の量) 容器の5分の1程度 ※花の種類によって淹れ方を調整します |