トップページへCHINA TRADING CO.,LTD.
中国茶の安全性について

TOP取扱商品>中国茶の安全性について


中国茶の安全性について
●ご存知ですか?
現在、中国から輸入される烏龍茶(半発酵茶)、及び台湾から輸入される烏龍茶(半発酵茶)は、輸入通関時にそれぞれトリアゾホス、ブロモプロピレートと言う農薬の分析検査を受けるように義務付けられています。
2010年現在台湾からの輸入茶命令検査は既に解除)。

●経緯
これは2006年から始まったポジティブリスト制度により、輸入食品に関する農薬の検査が従来よりも厳重に実施されることになり、その結果、輸入違反が相次いで生じたため、先ず、中国本土から輸入される烏龍茶、ついで台湾から輸入される中国茶の順で命令検査品目に指定されてしまいました。中国側はこの事態を深刻に受け止め、中国国内の輸出時の検査を厳重にし、また日本側の日本国際貿易促進協会中国烏龍茶輸入商社協議会と綿密な連携を取り、事態の再発防止に努めておりますが、現在でも輸入違反はとまらず、月に数件の輸入違反が報告されています(2008年現在)。
2010年現在では輸出・輸入双方とも淘汰が進みごく稀に個人輸入などの違反を除き、中国茶の違反はほぼ無くなったといえます。台湾からの命令検査は既に解除されております。)

●原因
中国側の迅速な対応にもかかわらず、なぜいまだに違反が続いているのか?基本的には下記に述べるとおり、WTO加盟後の中国市場開放が進んだのが一番の要因だと中国・日本の双方で見解は一致しています。以前中国茶は国家統制品目であり、輸出ができる商社(公社)は限られていました。それが市場開放に伴い誰もが取り扱い可能になり、国営企業から独立した社員が独自に茶畑と提携して輸出を始めたり、また、インターネットの普及などにより日本側でも誰もが簡単に中国茶を個人輸入できるようになりました。市場の開放と言う点ではそれは良い面もあったのかも知れませんが、個人や料理店などが現地で買い付けをしてそれを郵便などで輸入したりする場合、その中には検査などを受けずに日本に入ってくる場合が多く、初期の数例を除き、その後の違反はそれらの貨物から起こる場合がその大半をしめています。

●弊社の取り組み

検査分析書現在、全ての輸出用中国茶葉に関しては、中国国内で輸出時に中国検研局(CIQ)による10品目に以上にわたる農薬の検査が行われ、この検査を受けずに輸出されることはありません。また、日本に到着したさいも烏龍茶に関しては100%、その他の中国茶に対しても50%の確率でモニタリング検査が行われるため、基本的には正規の輸入手続を経て流通している中国茶に関しては安全性が確保されていると言って良いと思います。

弊社では茉莉花茶と一部の烏龍茶は元の国営企業で、日本に先駆けポジティブリスト制度を導入しているヨーロッパ向けの輸出検査をクリアーしている福建では唯一の輸出公司である福建茶葉公司から、また烏龍茶・プーアル茶は中国(CIQ)の検査とは別に独自のラボ(分析研究施設)を持ち、日本の検査局に負けないぐらい厳格な検査を行う輸出商社から輸入しております。両社ともポジティブリストやトレーサビリティー関係の対策は万全で、お客様の要求に対してあらゆる面からの対応が可能であります。また、取り扱い数量が多いものに関してはそれ以外にも日本国内の分析機関に依頼し、自主検査を行っております。
このように弊社では中国サイドと連携し、お客様が要求される書類にはほぼ対応できると確信しております。
【右図】100品目検査と呼ばれる自主分析検査の分析書(実際は200品目)

また、弊社が理事を務める日本烏龍茶輸入商社協議会においても、ポジティブリスト制度導入当時から、毎年100万円超のコストを掛けて主要産地における烏龍茶葉に対して450項目(+α)の農薬一斉分析を行い、輸入の安全化に寄与しております。

●中国側の取り組み
中国と言うとほうれん草の例を出すまでも無く、いい加減なイメージがありますが、中国側がこの農薬問題に関してどれだけ本気に取り組んでいるか、下記に一例をご紹介致します。

例)福建茶葉公司は日本でポジティブリスト制度が導入されるかなり前から、すでにヨーロッパ市場でこのポジティブリストが導入されていた関係もあり、自社の生産に携わる茶畑の農民から工場生産者を含む全ての関係者に対し、徹底的な教育を実施しています。具体的には2002年から毎年春の時期に、前述の関係者を集めた農薬会議を開催しています。この会議は数日に渡り費用も数千万円がかかっています。また、自社の茶畑に使用される農薬も全て自社が購入、各茶畑に自社の流通網によって配布するため農薬に関するトレーサビリティーも完全です。


(茶樹病虫害防治使用手帳 前文より)
中茶系統公司:福建茶葉進出口有限責任公司、厦門茶葉進出口有限公司、及び福建泉州瑞龍茶業有限公司は2006年5月29日に日本政府により実施される食品中の残留農薬に関する新基準、いわゆる「ポジティブリスト制度」に対応するため、国家質検総局が発布した「輸出茶葉植物基地における検査検疫の管理準備に関する通知」に基づき、更に踏み込んで茶葉の残留農薬を抑制し、使用可能な農薬に関する知識の普及目的で、特別に本誌【茶樹病虫害防治使用手帳】を編纂する。使用可能な農薬の紹介と科学的合理的に農薬を使用する技術を推進し、広範な茶葉生産に従事するものが協同して問題に取り組み、福建茶葉生産産業の継続的健康的な発展を望む

【左図】 トレーサビリティ フローチャート/福建茶葉公司

現在日本では、輸入時に行われる命令検査は「トリアゾホス」一種類に関してのみ行われるが、中国では輸出時に「トリアゾホス」を始め、「DDT」や「ジコホール」など計10種の農薬検査が義務付けられており、これらをクリヤーしないと輸出許可が下りないシステムとなっています。2010年現在では、上記「福建茶葉公司」などの大手中国茶輸出企業は使用農薬の管理も徹底しているため、残留農薬が検出されることはほとんどないと言って良いと思われます。

[CLOSE]

当ホームページで使用されている画像および文書の版権は全て弊社に帰属します Copyright.(C) 2011 中国貿易公司 All Rights Reserved